<Q&Aシリーズ>副乳。腋の下のふくらみが生理前に張ります、これは何でしょうか。
いただいた質問に答えていくシリーズ、今回は副乳について。
腋の下のふくらみが生理前に大きくなって張りがあります。これは何でしょうか。
おそらく、これは副乳です。
副乳とは
人の乳頭・乳腺は通常左右1つずつありますが、このメインの乳頭・乳腺以外に他の部位に乳頭・乳腺があることがあり、これを副乳と言います。
数十人に1人にあるといわれており、比較的多い状態です。
腋から足の付け根を結んだミルクラインと呼ばれる線状にできることが多く、その中でも腋にできることが一番多いです。
乳腺だけ、乳頭だけが存在する場合もありますし、乳頭・乳腺の両方が存在し、授乳期間中に乳汁が分泌されることもあります。
左右両側にあることが多いですが、片方だけにできる場合もあります。
女性だけでなく、男性にもみられます。
治療が必要な場合は?
副乳は症状がなければ治療の必要はありません。
治療が必要な場合とは、
複数乳頭があったり、乳腺のふくらみがあるなど、見た目が気になる場合。
生理前や授乳期に乳腺に張りや痛みが生じて困る場合。
乳がんが疑い病変が生じた場合。
などです。
何科を受診すれば良いか?
美容外科、乳腺外科、形成外科などに連絡することをおすすめします。
切除する場合、通常は局所麻酔で行います。
手術時間は10~30分程度です。
リスクは、内出血、術後の傷跡などです。