シミ治療 ちょっと待って、その治療方法あってる? ③そばかす(雀卵斑:ephelides)
シミ治療シリーズ、今回はそばかす(雀卵斑)についてみていきます。
そばかすとは
そばかすは学童期に発症するのが特徴です。
1~数mmの褐色斑が両頬、目の下~鼻根部に散在します。
色白の乾燥肌の人が多く、思春期の女性に多いことから女性ホルモンとの関係があると推測されています。
顔の中央(鼻)に必ず発生し、多くの場合左右対称です。
日焼けや妊娠で悪化します。
そばかすの本質は、顔の色調を一定に保つ機能の失調であるとされ、治療後の再発率が高く、紫外線対策などのケアが重要になります。
そばかすの治療方法
1.フラッシュライト療法
そばかすは、フラッシュライトでかなりの改善効果が得られます。
フラッシュライトは、単一波長の光が出るレーザーと異なり、幅広い波長の光が出るカメラのストロボライトのようなものです。
メラニンを多く含むシミに光を吸収させ、発生する熱によってシミを変性・脱落させます。レーザー治療よりも効き目が穏やかなことが多く、しっかりしたカサブタができず、ダウンタイムが少ないのが特徴です。
回数は2~4週間ごとに、5回1セット程度で複数回行うことが多いです。
そのほかにも、メラニンだけでなく、血管内のヘモグロビンに反応させて、過剰血管を除去したり、線維芽細胞を刺激してコラーゲン増生を促すなど、多面的な治療効果があるとされています。
2.レーザー治療
レーザー治療は治療効果は非常に高く、1回の治療でそばかすは無くなり、再発もフラッシュライト療法よりしにくいです。
レーザー治療後は、カサブタができて10日程度で剥がれますが、それまでテープを貼ることが多いです。
3.その他
上の2つの治療法の他に、皮膚の表面を剥がすピーリングや、メラニン色素の生成を抑えるハイドロキノン外用などがあります。多少そばかすの色を薄くする効果はありますが、そばかすが無くなることはありません。
最後に
そばかすは、フラッシュライト療法やレーザー治療が良く聞きますが、日焼けをすると再発することが多いです。
そばかすの悪化や再発予防のために、日焼け対策はしっかり行いましょう。