<Q&Aシリーズ>入れ墨を完全に消すことはできますか。
いただいた質問に回答していくシリーズ、入れ墨除去手術に関して。
最近、若い人のタトゥーが増えている印象があります。
タトゥー彫り師にかわいいデザインで入れてもらったり、中には自分で墨汁などで入れ墨を入れる場合も増えています。
そこで、よくいただく質問が、今回の質問です。
では、解説していきます。
タトゥーの除去手術の種類は?
タトゥーの除去手術には大きく分けて2つあります。
①レーザー治療
②皮膚切除
それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。
①レーザー治療
レーザー治療のメリットは、皮膚切開が不要で、縫合・抜糸が不要なこと。
施術時間が短く、切開後の傷跡もできません。皮膚切除でとることができない大きなタトゥーも消すことができます。
デメリットは、回数が必要なこと。
自分で浅い層にいれたタトゥーであれば、数回の照射で薄くなりますが、プロの彫り師に入れてもらったタトゥーは薄くするまで、5回以上かかることがあります。
また、レーザーは黒や青にはしっかり反応しますが、それ以外の赤や緑などには反応が悪く、これらの色も回数が多くなる原因になります。
また、ほとんど色味がなくなっても、元のタトゥーの部分が白くなり、うっすら柄が分かることが多いです。
②皮膚切除
皮膚切除のメリットは、1度で切除可能な大きさであれば、1度で除去できること。
傷跡はできますが、元のタトゥーの柄は残りません。
デメリットは、除去できる大きさが限られること。切除したあとに皮膚を寄せて縫い合わせることができる大きさまでしか除去できません。
質問への回答
入れ墨は切除できる大きさであれば、切除することで完全に消すことができます。
ただし、縫い合わせた傷跡は残ります。
レーザー治療であれば、大きなタトゥーにも対応できますが、完全に柄が分からなくなることは少ないです。