「 まんがでわかる 中村天風の教え―――人生は心一つの置きどころ」さとうもえ

読んでよかったオススメ本を紹介するシリーズ。

今回は「まんがでわかる 中村天風の教え―――人生は心一つの置きどころ」

 

 

まんがでわかるシリーズは、複数の名著で展開されています。

分厚い名著には、手が出しにくいといった方にもおすすめです。

それでは、書評。

 

松下幸之助稲盛和夫東郷平八郎なども師事した実業家、思想家である中村天風の著書を漫画で解説したもの。

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中村 天風(なかむら てんぷう、1876年7月30日 - 1968年12月1日)は、日本の実業家、思想家、ヨーガ行者、自己啓発講演家。玄洋社社員、大日本帝国陸軍諜報員。孫文の友人であり、中華民国最高顧問の称号も持った。天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は三郎(さぶろう)。

学生時代に喧嘩で相手を刺殺、日清日露戦争当時は軍事探偵として活動する。戦後結核にかかり、ニューソート作家の著作に感銘を受け渡米し、世界を遍歴。インドでのヨーガ修行を経て健康を回復し悟りを得たとされる。日本に帰国後、一時は実業界で成功を収めるも、自身の経験と悟りを伝えるために講演活動を開始。その教えを学んだ各界の著名人の中には、松下幸之助氏など日本を代表する実業家も含まれている。

中村天風 - Wikipedia



運命には、どうにもしようのない「天命」と、人間の力で打ち開くことができる「宿命」とがある。
自分の心を積極的な方に決定しなさい、そうすればもう天命なんてものは極めて僅かしかない。
人生は心一つの置きどころ。
本当の幸福というのは、人生がよりよく生きられる状態に自分ですること。自分でしないでなれるものではない。
人を傷つける言葉、勇気を挫くような言葉、失望させるような言葉、憎しみ、悲しみ、妬みの言葉を遠慮なく言っている人は、悪魔の加勢をしているようなものだ。自分の運命を破壊していることを平気で喋っている。
常に善良な言葉、勇気ある言葉、お互いの気持ちを傷つけない言葉、喜びを多く与える言葉を使おう。
言葉には、人生を左右する力がある。この自覚こそが人生を勝利に導く最良の武器である。
この世には、滅多矢鱈に恐ろしいということはありはしない。怖ろしいと思っているのは自分の心なのである。
「感応性能」(わたしの言葉で言い換えると、事実に対する認識の仕方、感じ方)の差によって、例えば、失敗でクヨクヨ考える人と、失敗は成功のもとと考える人とに分かれる。感応性能は後天的な要素が大きく、潜在意識を積極的なものに変えることが最重要である。
就寝前に楽しいこと、嬉しいことを考える連想暗示法。
実際に自分の願いを自分に命令する命令暗示法。
朝起きたときに、昨夜の願いが叶ったと断定する断定暗示法。
潜在意識の状態が実在意識の状態にどうかしてくるのである。積極的な言葉を表現した場合には、生命の一切が極めてよい事実になって現れてくる。

重要と考える部分をノートに書いて、ブクログに記載してみた。
そうしたところ、気づいたことは。
中村天風さんの教えを、分かりやすく、今の人向けに言い換えたものが、斉藤一人さんの教えにも含まれる。
斎藤一人さんは、youtubeで無料音声動画も提供してくださっています。
大元の中村天風さんの書籍が読みにくければ、斉藤一人さんのyoutubeを聴いてみるのも良いと思いました。