「 つながり過ぎた世界の先に (PHP新書)」 マルクス・ガブリエル

読んでよかったオススメ本を紹介するシリーズ。

今回は「 つながり過ぎた世界の先に (PHP新書)」

 

 

関係ないが、小西のイメージキャラのコニーに目の開いていないところがそっくりじゃないか。

f:id:kony10:20220308140508j:plainコニー

では、内容紹介。

 

COVIT-19の蔓延により、世界で人間の行動の同期が起きた。
危機は倫理的進歩をもたらす。
哲学者マルクスが、新しい時代の比較的明るいビジョンを示す一冊。自分では思いつかないような考えに、驚きと感動をおぼえた。
倫理とは人間生活の秩序である。
これまでの一般的な考えと異なり、倫理と経済、倫理と他利が共存すると述べる。
グローバリゼーション、新自由主義経済が終わる。
COVIT-19の死亡率は0.4%と高くないため、感染者数が増えて、自然に集団免疫を高めるべきと主張するウイルス学者もいる。
コロナ後のビジョンはすべての人間が先住民族のように生きる社会である。
ゆったりしたスピードでグローバリゼーションが起きて、人々が経緯と感謝の念を持って生きている。誰もが生きていることに感謝し、知的な生命が宿るこの地球に住んでいることに感謝している。
SNS自由民主主義を弱体化させる危険なドラッグである。
SNSには、討論で合意点を求める論理的側面や組織的制御がない。
SNSは本人が望まない自己を押し付ける。ちなみに「元の自己など存在しない」ということは、ソクラテスが言及している。
人間は「人間とは何か」を問う生き物であり、人間の本質は答えでなく問いである。
「人生の意味とは?」生きることの意味は生きること。
人には幸せになれるゾーンがある。このゾーンを見つけられたら幸せだ。
「神の正体」
人の精神性があるレベルに達して、自己を完全なる人間として認識したとき、神聖性を体験する。
ヘーゲル曰く「キリスト教の意義は、神が存在しないと認識すること。」
考えるとは現実を「把握する」ことであって、創造ではない。
我々が「確かに生きている。」を言えるのは、美を感じたとき。良い会話、良いワイン、良い食事。高度な感覚的快楽はすべて、良い暮らしの一部なのだ。