読書感想「人生の勝算」前田裕二

読書感想「人生の勝算」前田裕二

 

  

 流行りのニュースピックスの読書シリーズ。

証券会社の営業で大成功を収め、DeNA社長の眼にとまり起業を前提とした就職をして、動画配信サービスshowroomを起業した著者。

一番大切なのは、「人生のコンパス」を持つこと。その指し示す方に、どこまでも努力すること。方法論、ハウツーは二の次と。

 

著者は、小学生のときに親を失い、親戚に育てられた。その逆境を跳ね除けて、のし上がろうというコンパスを持ち、証券会社では誰より早く出勤し、遅くまで頑張った。アメリカにいっても、努力により同僚より業績を伸ばした。

コンパスを持つために、自己分析をノート30冊分行い、それでも尚足りない。普通の人は、当たり前のことができていない、と指摘。

そして、仕事を行う中で、どんなときも揺らぐことがない、深く大きなを持つことが重要。つまり、他者にたいする想像力、共感力といった、思いやりの気持ちが大切と主張。

スキルよりも愛情、自分が何を与えたいかよりも、相手が何をほしいか。「他者の眼」をもって考える。

コンパスを持たずに30歳台後半に突入した自分が不甲斐ない。が、ここからでも、他人の3倍のスピードで進んで行くことができる。

自分に向き合って、コンパスを獲得しようと決意させられた1冊であった。