<Q&Aシリーズ> 顔の糸リフトについて

いただいた質問に回答していくシリーズ

今回は、「顔の糸リフト」について。

 

Q、糸リフト後、数ヶ月から痛みがが再発してきました。
半年から1年で溶ける糸を入れて頂きました。
糸が溶けるまで感染や炎症症状が繰り返し起こるのでしょうか…?

 

 

 

 

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糸リフトとは

糸リフトとは、棘上の「返し」がついた糸を皮下に挿入し皮下組織を引っかけて持ち上げるフェイスリフト法です。一般的に針穴程度の傷から挿入するため、切開リフトと比べるとダウンタイムが少ないメリットがあります。

糸は溶けるものと溶けないものとがあります。溶ける糸は顔に異物を残さないという利点がある一方、皮膚を引っかける棘も溶けるため溶けない糸と比べると効果の持続期間は短いです。溶けない糸効果の持続時間は長いですが、異物がある状態が続くので異物感染などのリスクが残ります。どちらの糸も挿入部位にコラーゲン増生が起こり、皮膚の引き締め効果と将来のたるみ予防の効果があります。

私も入れていますし、スタッフにも人気の施術です。

施術時間は15~30分程度。

痛みは、局所麻酔が少し痛いですが、痛みに弱い私でも我慢できたので、それほど強い痛みはありません。

 

どんな人におすすめか

20~50歳台の皮膚のたるみが強すぎない方におすすめです。高齢で皮膚のたるみが強い人は弛んだ皮膚を切り取る切開リフトが必要な場合が多いです。まだ皮膚のたるみがない方でも、皮膚の引き締め効果と将来のたるみ予防を目的に糸を入れる施術はおすすめです。

 

合併症は

合併症は異物感染、糸の触知や皮膚表面の陥没、糸の突出などがあります。

 

質問への回答

糸リフト挿入後の痛みは時間経過とともに軽快します。通常1週間程度で痛みはほとんどなくなりますが、長いと1か月程度続く場合があります。炎症が悪化して、疼痛が再発する原因として考えられるのは、感染、アレルギーなどがありますが、いずれにせよ抜去を考えるべき状態です。早めに医療機関を受診することをおすすめします。